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Scoliosis Research Society
SRS: Scoliosis Research Society

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脊柱変形の患者の最適なケアに捧げ

弯症手術:考慮しなければならない事柄

側弯症手術を計画する際には多くの詳細な事項を確認する必要があります。 こ本項ではコストやリスク、合併症、10代の子が術後どのような外見になるか。などの疑問点について答えます。

側弯症手術を受けるかどうか検討する際に検討する疑問点

手術はいつ受けるべきでしょうか?
多くの側弯外科医は緊急に手術を必要とすることは大変稀である、と考えています。多くの場合、患者さんと医師の日程が合う時期に計画します。もし学校が休みになるまで待つのであれば、弯曲が50°異常の患者さんでは数か月おきに急激に弯曲が悪化しないかどうかを確認しなければなりません。

骨癒合のためには同種骨を用いるべきでしょうか、それとも自家骨を用いるべきでしょうか?
現段階では自家骨が最も骨癒合に適した選択肢であると言えますが、側弯症外科医の多くはその代わりに同種骨を用いています。その理由は採骨部痛が長期間持続する患者がいるためです。その他、稀に出血、神経損傷、感染、骨折など手術合併症が生じる事があります。

Bone is scooped out of the iliac crest to be used as a bone graft.
移植骨は腸骨から骨移植用に採取されます

亡くなった患者さんから採取した同種骨が用いられることもあります。この場合、使用前にしっかりとした滅菌処置を行っています。骨癒合率を高めるために同種骨を使用する場合、患者自身の海綿骨を混ぜ合わせることもあります。

さらに、骨癒合を促進させるために合成された人工骨が使用されることもあります。これらは単独使用されるのではなく、自家骨や同種骨と共に用いられます。その役割は新しい骨が形成されしっかりと癒合するまでの型枠としての役割を果たす。BMP(骨形成蛋白)のように、人工材料の中には実際に骨新生を促すものもあります。近年、脊椎手術のみならず他の部位でも広く用いられるようになってきています。

骨移植の適したタイプは様々な要因によって左右されますが、術者の好みや経験が大きな因子の一つです。言い換えれば、術者がある方法で順調な骨癒合を得ている場合、その方法を勧めてくるでしょう。もちろん、患者さんやその家族が他の選択肢について尋ね十分理解してから、自分達の望むタイプを決定すべきです。

脊椎固定術のコストはどのくらいするのでしょうか?
側弯症やその他の脊柱変形に対する手術のコストは多くの要因によって決まります。含まれる主なものとしては、入院費、用いた金属材料 (hook、screw、rod)費、移植骨材料費、手術技術料、麻酔にかかる費用などがあります。予想外のインシデントにより入院期間が延長した場合、プラスアルファのコストがかかります。

実際のコストについて言えば、米国では地域によって異なり、国によってもかなり異なります。

米国ではコストは加入している保険によっても異なります。多くの保険会社は手術技術料、入院費、脊椎のimplantの費用をすべてカバーしています。患者さんは保険がカバーしてくれない不足分を自己負担額をとして支払わなければならなりません。

手術を受ける前に保険でどの程度カバーされるかを知るために保険会社に前もって連絡しておく必要があります。コストが幾らかを確認するために医師のオフィスや病院の医事課と話をしておくと良いでしょう。(この内容は米国における医療システムに基づいています。日本では国民皆保医療の原則があるため、よほど特別な治療方法でない限りで保険が適応されます)
正確なコストは各患者さんによって異なりますが、一般的に言って、側弯症手術は高額な手術と言えます。

何回の手術を行えば良好な結果を得られますか?
主治医と相談すべきです。すべての脊椎外科医が側弯症を治療しているわけではないので、主治医の専門領域の中で側弯症の治療が多くを占めるかどうか尋ねることが重要です。側弯症やその他の脊柱変形がある10代子供達の治療を専門に行っている脊椎センターや教育機関はそれぞれの地域にいくつかはあります。

患児は脳神経外科医と相談すべきでしょうか?
側弯症やその他の脊柱変形の手術のほとんどは整形外科の脊椎外科医が行っています。しかし、ここ数年間は米国では脳神経外科医が10代の側弯症治療に特に興味を持つようになり、特別なトレーニングを受けるようになってきています。

脊髄に関する疾患に由来する脊柱変形もあります。もし自分の子供が脊柱変形の他に疼痛や筋力低下、あるいはしびれなど神経症状を伴っていた場合、脊髄が骨や椎間板で圧迫されている事を強く疑います。これは稀ではありますが、常に気をつけなければならなりません。このような場合には脳神経外科医の協力が必要となります。