思春期特発性側弯症
画像検査
脊柱側弯の診断には、通常、立位で背面から撮影する全脊柱前後像と側面像が撮影される(図5).これらのレントゲンは患者さんに放射線防護用鉛シールドを付けながら、脊柱の明瞭な画像が得られるように撮影される.担当医師は脊柱側弯の大きさをレントゲン写真から計測するが、それはCobb 法を使った角度で計測されます(図6).真っ直ぐな脊柱は 0 度のカーブであり、10 度以上のカーブは側弯と評価されます.0度~ 10 度のカーブは正常範囲内とされる.X線撮影時の患者さんの立ち方や他のいろいろな要因で軽度の脊柱カーブを生じることがある.側面レントゲン写真は胸椎後弯(または円背姿勢)と腰椎前弯の程度( Swayback :腰椎過伸展姿勢)を評価するために使用される.
![]() 図5:側面レントゲン写真 |
![]() 図6:Cobb法で計測された脊柱カーブの大きさ |
追加のレントゲンは脊柱カーブの柔軟性(どの程度に真っ直ぐになるか)を評価するために撮影される.この柔軟性レントゲンは数種類の方法で撮影される.患者さんは撮影台上に横たわった状態で、身体を右に側屈したり、左に側屈したりしてX線写真を撮影する(図7).脊柱牽引フィルムは脊柱をストレッチするため患者さんの腕と足を引っ張りながら撮影される.Fulcrum側屈レントゲンは、脊柱カーブの矯正を向上するため頂椎部に丸めたパッドを置いて撮影される.これらのレントゲンは手術的治療を計画する際にもっともしばしば撮影される.
装具療法の開始時は、レントゲンは装具が脊柱カーブの矯正にある程度有効に働いているかを確認するため、通常は装具を装着した状態で撮影される(図8).装具装着で脊柱を矯正治療中は、X線は側弯の進行を評価するためにしばしば撮影される.これらのX線は医師の指示により装具装着下または装具脱着下で撮影される.
脊柱の核磁気共鳴画像(MRI)はAIS(思春期側弯症)患者さんに通常は行われない.MRIは脊椎(せぼね)に加え、他の組織の探索、例えば脊髄(神経)に異常がないかを確認するため特定して使用される.通常、MRIはあなたの担当医が身体診察時に何か神経学的な異常を疑ったときや、側弯に伴う強い痛みがあるとき、レントゲン写真上で非典型的な脊柱カーブパターンを呈している場合に指示される.MRI上で何か異常が存在する確率は非常に少ないが、もし異常が発見された場合はさらに検討が必要な場合もある.
![]() 図7.脊柱の柔軟性を評価するため、患者さんは撮影台上に横たわり、身体を右に側屈し、次に左に側屈してX線撮影を行う. |
![]() 図8.装具脱着下(左)と装具装着下(右)で撮影されたレントゲン写真. |












